バラ庭師。冬のワン・ポイントアドバイス②06 Feb. 2016
”バラの庭ローズジャルダン” へ、ようこそ。
先日、剪定に伺ったお庭での出来事です。
お庭の隅に、鉢植えのバラが数鉢並んでおりました。
何気に引き寄せられて見ましたところ・・
根元に、コブのようなものが・・
もしや これは・・
「根頭癌腫」 バラの癌を見つけてしまいました。
そんなこともありましたのでね、
今回は、鉢植えバラの土替えについて、お話ししましょう。
鉢植えのバラは、土を替えた方が良いといいますが、果たしてそのタイミングはいかがなものでしょうか?
本によってもまちまちです。
毎年・・ 年に一回は変えなさい。とあったり
2年に一回でいいとあったりで、まことに悩んでしまいますね。
悩んでいるうちに、まあいいか、なんてことになり、結局鉢に植えてから一度も土を替えてなかったなんてことになって・・
そのお庭のバラも、まさしくそんなようすで、お庭の隅に置かれてしまっていたのでした。
では、なぜ土を替えないといけないのでしょう?
バラは、鉢という限られた世界の中だけで、人間の都合でここで生きろと言われて花を咲かせる運命を課せられました。
バラももちろん、生きたいのですから、がんばります。
一生懸命と美しい花を咲かせます。
けれど・・
いずれ、がんばりの限界が近くなってきて、花の咲き具合が悪くなったりします。
そうです。
その変化が見られた時が、バラからのサイン!
そろそろ鉢の土を替えて欲しいなぁ・・
バラの診察をしましょう。
ブラインドが多くなって、蕾がつかなくなった。
新しいシュートがでなくなった。
水の引きが悪いなあ。
葉や茎の色が悪くなってきた。
季節の変わり目など、すぐに病気になってしまう。
などなど・・
もしかすると、こちらのバラのように、癌が発生しているかもしれません。
そうなったら、土を新しく替えてあげてください。
たっぷりと水をやってください。
土替えの方法は、また次にと思います。
バラと楽しくお話ししましょう。
せっかくバラが大好きで、連れてきてあげたのですから、家族も同然ですね。
そう、思ったら、元気も具合が悪いのも、すぐにわかってあげられますね。
ご依頼主さま、根頭癌腫だった鉢植えのバラを、いま一生懸命治療をして、土を替えてやって、見守りを始められました。
嬉しいですね。
バラを育てる ということは
バラと生活を共にする。
そう、思うんですよ***